【MRI認定 23】標識まとめ、5問

最近撮像原理について書いていましたが疲れたため簡単なヤツ挟ませていただきます。

標識は第12回から出題され始めています。流行りなのかわかりませんが簡単なので覚えておくといいかもしれません。難しい問題でもありませんが。

目次

過去問からの出題

第12回-29

第12回-29
以下の警告及び禁止図記号とその説明の正しい組み合わせを選択して下さい。(正解 1 つ)

1. (A)強磁場によるリスク(B)MR 不適合(C)金属製体内植込物保有者の立入禁止 
2. (A)強磁場によるリスク(B)ペースメーカ装着者の立入禁止(C)金属製体内植込物保有者の立入禁止 
3. (A)強磁場によるリスク(B)金属製体内植込物保有者の立入禁止(C)ペースメーカ装着者の立入禁止 
4. (A)金属製品・時計の持込禁止(B)ペースメーカ装着者の立入禁止(C)金属製体内植込物保有者の立入禁止 
5. (A)金属製品・時計の持込禁止(B)金属製体内植込物保有者の立入禁止(C)ペースメーカ装着者の立入禁止

1.×
2.○JIS Z 4950
3.×
4.×
5.×

第12回-31

第12回-31
立入制限区域について正しい文章を選択して下さい。(正解 3 つ)

  1. 立入制限区域外の漏えい磁場強度は 5mT を超えてはならない。
  2. MR 作業従事者も撮像中は立入制限区域に立ち入ってはならない。
  3. 立入制限区域の全ての入口に適切な標識を設けなければならない。
  4. 立入制限区域内側では、固定されていない強磁性体が磁石に引き付けられ、患者に外部損傷を負わせる危険性がある。
  5. 装置に恒常的に取り付けられたカバーの外側に 0.5mT を超える漏えい磁場を生成する MR 装置は、MR 装置の周囲に立入制限区域を定め、恒常的に設ける必要がある。

1.×0.5mT(5ガウスライン)
2.×
3.○
4.○
5.○

第13回-28

第13回-28
以下の記号を説明した記述に関して正しいものはどれか。(正解 2 つ)

1. (A)は MR 適合を示している。
2. (B)は MR 条件付適合を示している。
3. (A)は撮像した画像に影響を及ぼすことがある。
4. (C)は能動的植込型心臓デバイス装着者の立ち入り禁止を示している。
5. (A)(B)(C)全ての記号は安全のため MR 撮像室の入口に掲示する。

1.○MR Safe いかなるMR環境でも既知の危険性を持たない
2.×強磁場に対する注意、JIS Z4950:MR装置の設置されている施設の出入り口付近に表示する
3.○
4.×MR Unsafe あらゆるMR環境で既知の危険性が発生することが判明している
5.×ACは違う

第14回-28

第14回-28
以下の記号に関する正しい記述はどれか。2つ選べ。

  1. (A)の機器は全ての MR 装置に無条件で使用できる。
  2. (B)は取扱説明書を参照してほしいという意味である。
  3. (C)は MR 適合性の試験結果を表示するための標準規格表示である。
  4. (D)は強磁場警告を表しているため MR 撮影室入り口に掲示するべきである。
  5. (E)は能動的植込心臓デバイス装着者の立入り禁止を示しているため MR 撮影室入り口に掲示するべきである。

1.×MR Conditional:条件付きで使用可能
2.○
3.○MR Safe:いかなるMR環境においても既知の危険性を持たない物品
4.×強磁場警告はU字磁石のマーク、Dは位置合わせのレーザーのマークCTなどにもある
5.×MR Unsafe:いかなるMR環境においても既知の危険性が発生することが判明している物品

第15回-43

第15回-43
以下の記号に関する正しい記述はどれか。2つ選べ。

  1. A は MR 適合を示している。
  2. A は MR 画像に影響がないことを示している。
  3. B は添付文書を参照してほしいことを示している。
  4. B は MR 撮影室入り口に掲示しておくべきである。
  5. C は取扱説明書を参照してほしいことを示している。

1.○MR Safe:いかなるMR環境においても既知の危険性を持たない物品
2.×
3.×MR Conditional:条件付きで使用可能
4.×
5.○



まとめ

記号一覧 ASTM

2005年にASTM(American Society for Testing and Materials)が定めた試験結果の表示記号です。(標準規格F2503)

MR Safe

いかなるMR環境においても既知の危険性を持たないもの

プラスチック製品や木製品など非導電性、非金属、非磁性等のものです。

※MR環境とはMR装置による全物理作用のことで磁石としての作用だけでなく傾斜磁場やRFパルスによる発熱なども含みます。

第13回-28,第14回-28,第15回-43出題

MR Conditional

定められた使用条件下で特定のMR環境において既知の危険性がないことが実証されているもの

安全性が損なわれる条件を明記することが義務付けられています。

医療機器などによく見られ、うちではMRI室で使用するパルスオキシメーターなどにこのマークがついていました。

記号は三角なのでなんとなく注意すれば使用出来るのかなって感じがしますね。安易ですが、、

第14回-28,第15回-43出題

MR Unsafe

MR環境で既知の危険性が発生することが判明しているもの

要するに酸素ボンベなどの絶対入れてはダメなものです。

道路標識の「車両通行止め」に似ているので、これより先には進めませんという感じでしょうか。作られたのはASTM(アメリカ)なので日本の標識は意識してないでしょうけど、

第13回-28,第14回-28出題

記号一覧 ZIS Z4950

1995年にJIS Z4950「診断用磁気共鳴装置-図記号及び標識」によりMR装置の設置された場所に表示する安全標識に用いる記号が定められました。2020年に改正されております。全12種類。

1警告、強磁場

強磁場に対する注意喚起であり、その名の通り強い磁場が発生しているため注意してくださいの意味です。

第12回-29,第13回-28出題

2警告、高周波

高周波を使用していることへの注意喚起です。

3聴覚保護具の着用

耳栓またはヘッドホンを着用する。

4能動型植込心臓デバイス装着者の立入禁止

ペースメーカ や除細動器などの装着者に対する入室禁止。ただしMR条件付きの場合は入室できます。

第12回-29出題

5金属製体内植込物保有者の立入禁止

体内に磁性金属のある人は医師の許可なく入れない。ただしMR条件付きの場合は入室できます。

第12回-29出題

6金属物品・時計の持込み禁止

時計、カメラ、ヘアピン、安全ピン、指輪、イヤリングなどの持ち込み禁止。

7鉄製小物持込み禁止

ハサミ、筆記用具、鍵、クリップ、ライターなどの持込禁止。

8鉄製移送用機器・鉄製補助用具持込禁止

車椅子、松葉づえ、ストレッチャー、点滴用スタンド、注射針、血圧計聴診器、補聴器などの持込禁止。

9鉄製容器持込禁止

消火器・ガスボンベなどの持込禁止。

10携帯通信機器持込み禁止

携帯通信機器などの持込み禁止。そのままですね。

11磁気記録媒体持込み禁止

磁気カードなどの持込み禁止。

12取扱説明書の確認

安全に装置を使用するために取扱説明書を確認すること。

第14回-28,第15回-43出題

出題

第12回-29,第12回-31,第13回-28,第14回-28,第15回-43

参考書籍

MRI安全性の考え方 P21

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