ケミカルシフト(化学シフト)[用語]

簡単に要点をまとめただけとなります。
詳しい解説はこちら→ケミカルシフト

目次

要点

用語

水と脂肪の周波数差3.5ppmにより脂肪が位置ずれを起こす現象。

単位の変換

画像上でシフトの大きさを知るために、[Hz]単位へ変換する必要があります。

水の共鳴周波数に3.5ppmをかけるだけで算出できます。

1.5Tの共鳴周波数64MHz × 3.5ppm = 224Hz
3Tの共鳴周波数128MHz × 3.5ppm = 447Hz
※四捨五入しているので大体の値です

上記から[Hz]単位においては、静磁場強度が2倍になるとケミカルシフト[Hz]も2倍になることがわかります。

ケミカルシフトの計算

ケミカルシフトが何ピクセル分シフトするかを表す式です。

分子に[Hz]単位でのケミカルシフト(1.5Tでは224、3Tでは447)。

分母に1ピクセルあたりの周波数。
これは「FOVあたりのバンド幅 ÷ 周波数エンコード数」で算出できます。

上記より、バンド幅が広いほどケミカルシフトが狭くなることがわかります。

シーケンス

SE、GEでは周波数エンコード方向に出現。また磁場勾配の低い方向へシフトする。
EPIでは位相エンコード方向に出現。

EPI

EPIのケミカルシフトは

位相エンコード方向のサンプリング時間が短くなるほど分母が大きくなり、ケミカルシフトが狭くなります。

理論的にはパラレルイメージングなどで位相エンコード時間を縮めることが有効となります。

 

 

ケミカルシフトについての過去問をまとめたものはこちら→ケミカルシフト

 

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