【MRI認定31】腹部の血管まとめ、10問

前々回に引き続き、、今回も血管です。

そして主に腹部の血管です。

目次

過去問からの出題

第5回-36

第5回-36
正しい文章を解答して下さい。

a. 下副腎動脈は腎動脈から分岐している。
b. 右総頚動脈は腕頭動脈から分岐する。
c. 左椎骨動脈は左鎖骨下動脈から分岐する。
d. 右椎骨動脈は大動脈弓から分岐する。
e. 眼動脈は前大脳動脈から分岐する。

a.○
b.○
c.○
d.×右鎖骨下動脈
e.×内頸動脈

第7回-28

第7回-28
通常みられる血管の分岐について、正しい文章を選択してください(正解2つ)

1. 眼動脈は内頸動脈から分岐する。
2. 外頸動脈は椎骨動脈から分岐する。
3. 右総頸動脈は胸部大動脈より分岐する。
4. 左椎骨動脈は左鎖骨下動脈から分岐する。
5. 後下小脳動脈(PICA)は脳底動脈から分岐する。

1.○
2.×総頸動脈
3.×腕頭動脈
4.○
5.×椎骨動脈

第8回-28

第8回-28
第5回-36と同問。

第11回-34

第11回-34
一般的な血管走行について正しい文章を選択してください。(正解 2 つ) 

1. 腓骨動脈は前脛骨動脈から分岐する。
2. 左腎動脈は右腎動脈に比べてやや長い。
3. 大腿骨頭に分布する動脈は大腿骨頭窩動脈のみである。
4. 肝門部では,腹側から背側に向かって肝・肝動脈・門脈の順に並んでいる。
5. 上腸間膜動脈は膵臓の背側を通り、十二指腸水平部の前面を越えて下行する。

1.×膝下動脈→後頸骨動脈→腓骨動脈、膝下動脈→前頸骨動脈→足背動脈
2.×右腎動脈の方が長い
3.×上肢帯動脈、下肢帯動脈、大腿骨頭靭帯動脈
4.○
5.○

第11回-37

第11回-37
一般的な血管走行について正しい文章を選択してください。(正解3つ)

1.右椎骨動脈は腕頭動脈から分岐する。
2.前脊髄動脈は椎骨動脈から分岐する。
3.後下小脳動脈は脳底動脈から分岐する。
4.左椎骨動脈は左鎖骨下動脈から分岐する。
5.前脊髄動脈は主として脊髄の前 2/3 部に分布する。

1.×右鎖骨下動脈
2.○
3.×椎骨動脈
4.○
5.○

第11回-38

第11回-38
一般的に最大流速が最も遅い動脈を選択してください。(正解1つ)

1. 総頸動脈
2. 椎骨動脈
3. 下行大動脈
4. 浅大腿動脈 
5. 総腸骨動脈

1.×80-120cm/s
2.○30-50cm/s
3.×150-175cm/s
4.×80-120cm/s
5.×100-150cm/s

第12回-41

第12回-41
腎臓について正しい文章を選択して下さい。(正解2つ)

1. 尿管は総腸骨動脈と交叉する
2. 腎動脈に狭窄が生じると低血圧になる
3. 尿は腎盂→腎杯→尿管の順に排出される。
4. 左右の腎臓の下部が繋がったものを馬蹄腎という。
5. 腎門部は前方から腎動脈、腎静脈、尿管の順に並ぶ。

1.○生理的狭窄部:腎盂尿管移行部、総腸骨動静脈交差部、尿管膀胱移行部
2.×高血圧になる
3.×腎杯→腎盂→尿管
4.○
5.×腎静脈→腎動脈→尿管

第13回-8

第13回-8
頭部の解剖に関する正しい記述はどれか。(正解 2 つ)

1. 穿通枝は中大脳動脈のみに存在する。
2. 前脈絡叢動脈は内頸動脈から分岐する。
3. 脳下垂体には血液脳関門(BBB)は存在する。
4. 黒質はメラニン色素を持っており橋に存在する。
5. 外側レンズ核線条体動脈(LSA)は穿通枝である。

1.×前大脳動脈、後大脳動脈にも存在
2.○
3.×脳室周囲器官(下垂体、脈絡叢、松果体など)では存在しない
4.×中脳に存在
5.○

第14回-46

第14回-46
一般的な脈管走行に関する正しい記述はどれか。2つ選べ。

1. 肺静脈は右心房に還流する。
2. 冠状静脈洞は右心房に開く。
3. 左精巣静脈は左腎静脈に流入する。
4. 左総頚動脈は腕頭動脈から分岐する。
5. 膝窩動脈から脛骨動脈と腓骨動脈が分岐する。

1.×左心房
2.○
3.○
4.×大動脈弓
5.×前脛骨動脈と後脛骨動脈に分岐する

第15回-4

第15回-4
正しい記述はどれか。3つ選べ。

1. 左精巣静脈は左腎静脈に合流する。
2. 外腸骨動脈は大腿動脈に移行する。
3. 右椎骨動脈は大動脈弓から分岐する。
4. 後下小脳動脈は脳底動脈から分岐する。
5. 上腸間膜静脈は脾静脈と合流して門脈になる。

1.○ちなみに右精巣静脈は下大静脈につながる
2.○
3.×右鎖骨下動脈
4.×椎骨動脈
5.○



まとめ

大動脈

まずざっくりと大動脈から分岐する動脈についてです。

認定試験には大動脈弓部付近の出題があります。右総頸動脈は腕頭動脈から分岐、左総頸動脈は大動脈弓から分岐などは覚えておきましょう。

この知識は仕事をする上で必須ですしね。

また、出題にはありませんが分岐するレベルも覚えておくと腰椎がメルクマールとなり業務上助かることもあります。

例えば腹部のMRAや下肢動脈のMRAの時に撮像したい血管のおおよその位置を把握できますし、CTやIVRなどにも役立ちます。

恥ずかしいけどいつものゴロ行きますね。

腹腔動脈-T12
*服喰うドイツ人*
上腸間膜動脈-L1
*ジョリジョリ刈り上げ*
腎動脈-L2
*陣痛*
下腸間膜動脈-L3
*課長さん*
総腸骨動脈-L4
*曹長ロシア人*

腹腔動脈

腹腔動脈の血管です。

胃と重なってしまうため、左に胃を除外した状態、右に胃がある状態を記します。

わかると思いますが排水管みたいなのが胃です。

腹腔動脈は分岐が多いためまとめました。 語呂も添えて。

腎動脈

腎動脈や精巣静脈は試験にも出題されていますので押さえておきましょう。
また副腎動脈は中と下で分岐が異なるため気をつけてください。

解剖まとめ

せっかくなので今までの図を問題にしました。

とは言っても名称部分を消しただけです。

さいごに

ただの解剖でしたので学校の勉強みたいでしたね。

一応は出題を意識して作りましたが範囲外が出題されるかもしれません。

 

当初、全身の動脈・静脈でも記事にするかーと思っていましたが全然できませんでした。

こうやってちょこちょこ記事にしていくと思います。

出題

第5回-36,第7回-28,第8回-28,第11回-34,第11回-37,第11回-38,第12回-41,第13回-8,第14回-46,第15回-4

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